教員養成課程に感じること1

大学で教職に関する指定科目等の単位を履修すれば、自動的に教員免許状発行につながる。そのシステム自体はどこも同じだ。ただ、大学によって雰囲気というべきか?温度差みたいなものはあるようだ。

 

大学に指導熱心な先生がおられるかどうかということも含めて、学ぶ環境の違いが背景にある。大学がどのような受講科目を揃えているか、学校支援ボランティア等に学生を参加させているか、学校で働きたいと本気で考える学生数がどのくらいか等によって学ぶ内容や受ける刺激が変わってくるのだ。なぁんだ、そんなことか…と思われがちだが、そこがかなり重要だ。学校教員は専門職であり、一般企業にはない仕事が多い。内情を知るためには、卒業生に現役教員がどれくらいいるのかという部分も鍵になる。学生同士が情報交換をしながら、学校教員に必要な資質を養える環境が望ましい。

 

大学は学生募集が大変な時代に入っているという。定員割れを起こすところも多い。経営を考慮に入れながら、環境を整えていくことは難しいと思うが、学校教育を担う人材を世に送り出していることを忘れないでほしい。一人の教員の手によってたくさんの子供たちの学校生活が支えられるかもしれない。