東京都中央区立泰明小学校

きっと苦悩している校長先生

以前、アルマーニの標準服について管見を書いた。とっさに感じたことだったが、校長にもいろいろな葛藤があっての策ではないかと思うようになった。想像して余りある苦悩があるのではないかと。

 

それでも最初に抱いた感覚が消えることはないのだが…。

 

今日、公正取引委員会の事務総長が「負担を軽減する方策」を求めたことで、打開策があるのではないかと感じた。アルマーニブランドを標準服に導入して、その購入が強制になってしまうことが問題なのであって、公立学校としてのスタンスを持っていればいいのではないのかと思う。部分的に購入してもらえばよいことにするとか、1学年のうちはズボン・スカートだけ購入とか、購入物を制限するだけで、今までと同じ値段かそれより安くなるのではないか。

 

昨年、中学校や高等学校の制服の値段が高いことから、公正取引委員会は価格を抑える取り組みを促した。小学校の標準服について言及されたことをきっかけに、泰明小が柔軟に対応できればいいと思う。校長が学校を思って、情熱を持って動いた事実は消えないのだから。

 

広島には、学校の制服専門の古着屋がある。「さくらや」さんという。昨年は循環型社会形成推進功労者として環境大臣賞を受賞したお店だ。もちろん、東京の銀座と同じ扱いはできないが、「さくらや」さんを利用する家庭もアルマーニを購入する家庭も子供を育てているという点で共通している。これからの学校は、多様な考え方や価値観を受け止めていかなければならない。引き続き、難しい判断が校長に求められそうだ。