学校のルールの謎

銀座にある公立小学校のアルマーニの標準服が話題になっている。「標準服」で思い出すのが、小学校に存在している奇妙なルールだ。近所の小学校は、男児標準服が半ズボンだった。“体調が悪いときは長ズボンでよい”とされていたが、冬の季節に他学年で学級閉鎖が出ているような時期でも、半ズボンが良いとされていた。たとえ先生方が長ズボンの着用に目をつぶってくれていても、子供同士は容赦ない。「おまえ、体調悪いのかよぉ?」と責められることもしばしばだ。そんな子供達同士の会話を想像できないはずはない。けれど、そのルールはおそらく現在でも変わっていない。

 

中学校になると、制服になって長いズボンの着用が義務づけになる。小学校と中学校でどうしてこうも差が出るのか。不思議である。

 

アルマーニほどではないけれど)標準服は今のご時世では値段が高い。衣料品は安くて品質の良いものが市販されている。隣町の小学校が私服で登校しているのを見ると、臨機応変に体調に合わせて脱ぎ着ができる私服が羨ましいと思った。冬場のセーターやジャンパーの着用がなぜいけないのか不思議だった。

 

公立の小学校間での(標準服があったり、私服登校が許されていたりという)差について保護者間でも話題になることはある。ただ、大半の保護者は学校に異議を申し立てるほど強くはない。モンスターペアレントなる用語が生まれてからは、賢い保護者は何かと黙るようになる。だから学校は旧態依然とした体質を変えることはない。

 

標準服以外にも不思議に思うことが小学校にはたくさんあった。                    謎の究明をしているわけではないが、少しずつ思い出していこうと思う。