閉鎖性がすべてを悪化させる

泰明小学校のアルマーニの標準服は着替えなどを含めると18万円にものぼるという。それでも保護者は納得しているらしい。小学生の通学用にそれだけの準備ができる家庭ばかりだということだ。

 

教育格差が地域格差に由来することは、東京に限った話ではない。広島でも多少は影響がある。しかし、大きな教育格差を生むのは、情報格差なのではないかと思う。意識の差というべきか。意識の差が常識を逸脱するような子育てにつながることもある。それは児童虐待などの大きな社会問題に発展することもあり、根深いものがある。

 

家庭や地域が閉鎖的であれば、変化が外側に伝わらないのと同じように、家庭の中も外の影響を受けにくい。孤独な価値観のまま育児や教育が行われる。

 

泰明小学校の在り方がその地域で受け止められているとして、それが日本社会のスタンダードではないかもしれない。しかし、泰明小学校の良いところはたくさんある。標準服がきっかけになって、報道によって公教育の在り方が議論されることが最も正しい在り方なのかもしれないと思う。