ファンタジーが苦手…?

活字を読むことは苦にならない。が、ファンタジーは無意識に遠ざけていたようだ。        子供に大人気のハリーポッターは、「読んでみよう!」と思って一巻でやめてしまった(苦笑)。

 

以前、叔母が「小説は読まない」と言っていたことを思い出す。小説は現実でないからだそうだ。そのときは「ふーん?」と思っていたが、私がファンタジーを避けてきた理由と同じような感覚かもしれない。

 

数日前に、上橋菜穗子さんの『鹿の王』を読み始めた。2015年本屋大賞受賞作品のファンタジー小説だ。読み慣れていないファンタジーの世界に身を置くまで時間がかかってしまった。文庫本で4冊という長編。人の薦めがなければきっと手にしなかっただろう。

 

登場人物を介して作者の人柄が伝わってくるわけだが、それがなんとも心地良い。登場人物のセリフを通して、作者である上橋菜穗子さんの生き方そのものに共感している感じだ。

 

現在2冊を読み終えた。残りは手元にないのですぐ読むことができないが、手元にあれば睡眠時間を削って読んだに違いない。仕事に障りが出ないように日を選んで読もうと思う。