教員採用試験の前倒し 2022.10.23
教員採用試験が2024年度の実施から、4月に実施になる可能性があるんだと。
夏休みを利用して採用試験(特に面接等が中心となる二次試験)を実施してきたところも多いので、各地の教育委員会も頭を抱えているだろうと思う。学生受験者はまだいいが、講師などの仕事をしている者にとって、業務の合間に試験が行われるということになるし、もっと言えば、年度のスタートで学校や児童生徒のことでバタバタしているときの受験になる。
受験会場の準備にしろ、試験のための人員確保にしろ、今までどおりにいかない面が多々ある。学校を試験会場にできないかもしれないし、(面接官として)各学校の管理職の協力を得られないかもしれない。4月という時期は講師として働こうとしている者にとっても微妙になる。「学校教員として臨時採用があればなぁ」と考えるよりも、「4月の試験が終わってから仕事のことを考えよう」という人も出てくるのではないか。
学生受験者は、教育実習に行かずに採用試験に臨む者が増えることになる。学校現場を知らずに採用試験を受けるというのも問題だ。採用試験の実施時期を5月~6月にするという案も出ているそうだが、これはこれで教育実習の時期と重なるので、混乱を招きそうだ。
実施する側と受験者側の両者には同情するしかない。
なぜこうなった?
教員採用試験が低倍率だからだ!
なぜ低倍率?
学校教員という仕事に魅力を感じられないからだ!
なぜ学校教員に魅力を感じない?
そりゃ、ブラックだから。
採用試験前倒し案は協議会で調整してる段階。
最も良い形が見つかることを願うばかりだ。