令和4年度教員採用試験

令和4年度広島県広島市教員採用試験に思うこと

教職教養が全てにおいてマークシートの形式になった。問題を読んで初発の感想-「簡単すぎる!」-かなり衝撃的だったのを覚えている。気持を立て直すのに時間が必要だった。教員採用試験がマークシートになるのは、コロナウィルス感染症対策だったり、働き方改革だったりの事情があるに違いないので(+あと受験倍率低下の防止策も)、そこは良しとしても、出題のレベルをここまで落とす必要があったのかどうかは疑問だ。

 

もちろん勉強していなければ解けない問題だと思うが、これまでの記述式の問題を思い浮かべると、かなり難易度を下げたものになった。

 

なんとかショックから立ち直って、問題の良さを探してみることにする。すると、マークシートの特性をうまく使って、法律などは幅広く出題しているではないか!きっと問題作成者たちはこれまでもさまざまな教育関連法規に目を付けては、設問数の限界があって出題できなかったんだろうなあ…としみじみ。(これまでは空欄補充記述と法律内容記述の設問で多くて4種類の法律からしか構成できなかったのだ。)ヤマをはって、とにかく内容を暗唱するしかなかったので、ひたすら受験者にとってツライ状況だった。しかも教育法規の基礎を勉強してほしいという教育委員会の願いを横目に、受験者はヤマをはったせま~い範囲の中をひたすら繰り返し覚えるだけで、どのような法律が学校運営に影響しているかなどとは考えもしない。悪循環が生じていたいたことだけは確かだ。

 

幅広い出題をしていけば、受験者は間違いなく法律の趣旨を勉強ざるをえなくなる。そして子供達がさまざまな法律で守られていることに気づくことに繋がる。もう少し選択肢の内容を複雑にしていけば、今年のように誰でも正解が導けるということはなくなるだろう。これまでの広島県広島市の高い教育レベルを引き続き誇れるに違いない。