福岡市の不登校対応策

不登校の人数を徐徐に減らしてきた福岡市。

 

その対策として、不登校対応教員の配置がある。今年度から全中学校に配置になった。         なんと全国初の対応策だ。

 

不登校に対応することは、その学校の教育力を向上すると言われてきた。ただ、丁寧な個別対応を心がけようとすればするほど、時間や手間がかかる。担任がクラスの手厚い指導と並行で不登校に対応しようとすれば、どこかで無理が生じるだろう。

 

福岡市の対策はそこに突破口を見出すやり方だ。

 

福岡市がこのままゆっくり着実に不登校生徒に対応していけば、きっと他の自治体にも波及していくのではないかと思える。全校に加配教員を手配するには財源が必要だから、すべての自治体で可能だとは思っていない。だが、子供たちの将来を考えれば、それが公教育の役割だとも思う。

 

家庭や社会で育成すべきだとされる子供たちだが、現在の日本のシステムの中では、不登校になる児童生徒とその保護者の負担は大きい。学校側でできるだけの、ほんとうにできるだけの対応があるのが一番心理的負担は少なくなる。

 

全国の教育委員会に影響を与えてほしい。