学校のルールの謎3
学校に持って行ってはいけないものの定義がよくわからない。私は小学生の頃、オカリナを持って登校して、クラスメイトに責められたことがあった。そのとき、担任の先生はかばってくれたが、良い・悪いの線引きがよく分からないものはたくさんあった。“勉強に関係ない物は持ち込むな”ということなら、マンガはいけないことになる。ところが、学習マンガはOKになる場合もある。学校で統一のルールがないから、あっちの先生には「ダメ」と言われたり、こっちの先生には「まぁいっか」と言われたりする。
鞄にしても同じだ。ランドセルで登校しない子もいたり、ランドセルにシールをベタっと付けている男子もいる。さらに、マスコット人形をぶら下げている女子もいて、それは勉強に関係あるのか?と言いたくなる。決して言わなかったが。
バレンタインのチョコレートも曖昧な物のひとつだ。見て見ぬふりをする先生が多かったが、たいていの場合「持ち込みはダメ」と前日までに説明される。
尾道市で中学校の教員をしている知り合いはこう言っていた。 ―学校では禁止とるんじゃけどね。自分にチョコを渡そうとして持って来たり、保護者から預かってきたりするものについてはこっそりもらっておくんよ。で、くれた生徒だけ後日お返しもきちんとする―
学校のルールも伝え、生徒を傷付けず、といった微妙なところをどうするのかは、先生次第ということなのだろう。
あ、チョコレートを学校に持ち込んでもいいことにしろ!ということを書いてるわけではないので誤解のなきよう。しかも先生みんながチョコレートを期待しているわけではないし、お返しをくれる人とも限らない。