あすのば

公益財団法人「あすのば」のアンケート調査中間報告を読んだ。子ども貧困対策法の成立を受けてから発足した法人だが、2017年春の2,257人の子供達の新生活を支えたそうだ。あすのばの活動やアンケートの報告はHPから読むことができる。

 

恥ずかしい限りだが、このような公益財団法人の存在を知らなかった。驚いたのは、“成績不問で返却の必要のない給付金”の存在だけではない。アンケート調査は、経済的に困難な家庭とその子どもたちがどのような状況に置かれているのかを如実に語っている。

 

就学援助や高校生等奨学給付金などを利用したことがない理由として、「知らなかった」という回答が14.9%もあったのだ。「利用の仕方が分からなかった」という回答を含めると、19.8%という結果になる。

 

身近な給付制度は学校から配付物として子どもが持ち帰るパターンが多い。それでも情報が届かなかったり、行動に移せない理由は、余裕のなさではないかと思う。育児と仕事に追われる毎日で、情報を集めるゆとりを持てないのではないか。そういう場合は、保護者や近所のネツトワークも持ちにくい。

 

アンケート結果からは、約69%の世帯が塾や習い事を経済的な理由からあきらめた経験があったことがわかっている。月の勤労月収中央値は手取りで114,000円だそうだ。

 

私のようにあすのばのことを知らない人もまだまだいるだろう。より多くの人に活動を知ってもらい、理解が広がっていけばいいと思う。アンケート調査の中間報告をPCに保存した。もっとしっかり目を通そうと思う。