学級崩壊

学級崩壊で担任が交代するのはいいことばかりではない。だからなんとか頑張ろうとしている先生を応援したいと思う。ただ、先生の中には学級崩壊を隠そうとする人もいる。早め早めに保護者に協力を要請してくれたら何かできることはあるかもしれないが、必死で繕う姿を見ると、何か触れてはいけないことのように感じてしまう。

 

自分の子供を預かってもらっている以上、先生の機嫌を損ねたり傷付けたりするのは本望ではない。思い切って声を掛けても、既に先生には精神的な余裕がなくて、突っぱねられることもある。そうなると保護者の多くは心配や不安を抱えながらも、じっと見守るしかない。

 

家庭訪問や参観日に子供の担任をじっくりと観察しても、先生の人柄や教育観まではわからないように、きっと教員側も保護者一人一人のことはわからないはずだ。まして、信頼できるくらいの関係を築くなんて、相当難しい。

 

年度末までに担任が何度か交代するというクラスもある。元々落ち着いたクラスでも、担任が三人目という事態になれば雰囲気は悪くなる。学級崩壊もやむを得ない。

 

1人の子供が授業中に立ち歩くだけで、荒れる原因になることもある。先生は自然と言葉がきつくなったり、厳しい指導にシフトすることもある。保護者の反応をうかがいながら、パワハラなどと騒がれないようにクラス運営をするのも大変だろう。

 

学級崩壊を立て直すのが難しいのは、教員間の連携がうまくいっていないことも一因のような気がする。「校内の連携」「学校と家庭の連携・協力」というが、現実には厚い壁が存在したまま担任任せの学級運営になっている現実がある。