学びのセーフティーネット

広島県の給付型奨学金

高等学校から大学へ進学するときの奨学金制度をスタートさせるそうだ。もちろん、成績要件等の制限はあるが最初の100人から給付されることになる。中国地方では初ということなので、うまくいけばモデルケースになって他県にも広がるのではないか。

 

実際、大学進学にかかる家庭の負担は重い。先進国のレベルでは考えられないほど日本は高等教育にお金がかかる。奨学金制度を利用しても、たいていは貸与型だから卒業後に返済しなければならない。大学の教育費を無償とするには時間がかかるし、大学にお金をばらまくだけになってしまう。

 

やはり、国レベルの制度よりも自治体レベルの給付型奨学金が必要なのだ。または、各大学のOB・OGが創る奨学金制度がいい。受給する側は利用しやすいし併用できればもっといい。支給する側は、資格要件などを設けることで対象を絞りやすい。育成したい人材像がはっきりしていれば、奨学金という形で投資が可能だ。

 

たまたま広島工業大学のHPを見る機会があったが(知り合いの息子さんが呉から通っていると聞いて)、どうやら授業料の部分的な援助があるようだ。受験生はいろいろと大学を調べてみてから志望校を決めてみてもいいのではないかと思う。