学校の教育力

人間が誰一人として同じ者がいないように、学校はさまざまであった方がいいと思う。

 

広島県には公立の中高一貫校がある。併設型の県立広島中学校・広島高等学校、広島市立の中高一貫校、併設型の福山市立福山中学校・高等学校もある。それに広島叡智学園が加わる。小学生で受験し、合格した者が通える学校だ。(連携型をここでは除いている。)

 

中学入試を受験して入学するということは、その段階で選抜された者ということだ。公立学校が資質能力の優れた者を選んで育成する。その責任は大きい。ただ気になるのは、学校を運営していく教員のことだ。

 

広島叡智学園でも教員の公募があった。合格者は中学校で二人、高等学校で1人だ。校長も決定した。あとは内部人事で充足させるのだろうが、新しい学校に主力が投じられてしまうのではないか、という心配がある。

 

それでなくても学校は教員が不足している。仕事のできる人材が新設校や一貫校に偏れば、当然しわ寄せがくるのではないだろうか。

 

「些末なこと」と言われてしまうのだろうか。しかし児童生徒一人一人への対応が求められる中、寄り添う指導を可能にするのは時間をかけてつながることだ。児童生徒が安心して過ごせる環境がどの学校にもあったらいいと思う。