北口聡美さん殺害事件犯人逮捕

13年半ほど前の殺人事件。                                                 当時のことは非常によく覚えている。                    

 

廿日市市の比較的穏やかな平良地域で「まさか」という感じがあったからだ。            家に押し入って高校生の聡美さんを殺害しただけでなく、その家族を刺し、そのまま逃走した犯人。すぐに捕まるのではないかと思われていたが、不穏な噂(聡美さんに好意を抱いていた者の犯行だとか…)は流れたものの、一向に犯人はつかまらなかった。

 

聡美さんが通っていた県立廿日市高校は、当時から進学校だった。その頃私は広島市で高校生を対象にした仕事をしていたため、同じ廿日市高校の生徒と北口さんについて話したことも鮮明に思い出せる。当然だが、学校中が騒然となったようだ。暗い道が恐いと言って泣いた女の子もいた。

 

犯人の似顔絵が駅の構内やあちこちで見かけるようになり、広島電鉄の車内アナウンスでも、情報提供を募っていた。それらは最近でも続いていたため、13年半を経ても風化することがなかった。だから、スマホに見出しを見つけたときは本当に安心した。

 

13年半、ご家族はいろんな思いを抱えて闘ってこられたのだろうと思う。「一区切りつけられる」の一言にまだこれからなのだという思いを感じる。