眠っているときの夢の話3

実は2~3年くらいの間、「仕事を辞めようか」と本気で悩んでいたという話。道に迷う夢はその葛藤が像になって出ていたのではないかと思っている。ここに書いたのは、またいずれ悩んだときの参考にしようという一人よがりな考えからだ。だれかの参考になると思っているわけではなく、ひたすら自分の日常を取り戻すためだ。

 

私の仕事はそれなりにやりがいがあるのだが、自分がここにいるのは場違いだという感覚が拭えないでいた。仕事を評価されても、基本的に一人で担当しているものが多いのでピンと来ない。では比較されたいのかというとそういうわけでもないような…まるで何を悩んでいるのかわからない状態が続いた。自分で核心部分は見ないよう、目を伏せているのだから、核心部分なんてわからないままだ。現在の仕事の環境は自分の価値観に合っていると言える。だから長く続けられている。寝不足が連続しても、家庭を後回しにしても続けてきた。

 

実際に「やめようかな」という言葉は職場で出てしまっていた。
それは、「やめてもいい?」とお伺いをたてていたようなものなのだが、本気にされることはなかった。自分がやめた時のために、新しい人材を育てるべきだという考えも簡単に流されてしまっていた。
「おまえが辞めるわけない」と思っているのが透けて見える。

 

何かが変わったとしたら、昨秋に「やめたい」と会社の偉い人に直接話したことがきっかけだろう。もちろん、その前に家族会議にかけて一応家族の理解は得ていたから、かなり本気だった。会社の偉い人は一言も責めることなく、「助けてもらった時もあったから(仕方がない)。」と言ってくれたのだ。それでやっと冷静になれたものだ。しかしこの時点ではやめるつもりでいた。

 

一度やめる気になった体をひきずって仕事に対するテンションをあげるには何ヶ月かかかったが、職場の人達もそんな自分に気を遣ってくれるのがわかるので、“やはりいい職場だな”と思ってしまう…。

 

組織のアナなんて、すぐに埋まるさ!と楽観視できれば、そのままやめることができたのかもしれない。いろんな意味でつながりを切ることができなかったのだ。

 

今はそれでいいと思っている。