学校も予備校も変わらなければならない

学校が休校になる。誰も想定していなかった状態が続いている。

しかし、子供達は一日一日成長する。

 

昨夜、グループラインで切実な声を聞いた。

「公立学校でのオンライン授業は今はまだ無理。公平性が担保できない(公立高校教員)」

 

インターネットを使えない、利用制限がある、など地域や家庭によって状況がさまざまだからだ。ハードの問題もある。パソコンやタブレットがない、ルーターがないなど。だから学校は一定程度”紙”に頼らざるを得ない。

 

だが教育を受ける権利の停滞は続く。

 

「あの手この手を尽くして、課題が見つかれば対応するぐらいでないとね(公立高校教員)」という意見もあった。とにかく迅速に手段を講ずるためにはそのくらいの覚悟は必要なはずだ。しかし公立学校にはできない。組織だから。(何かあつた場合の)責任が取れないから。一人一人の児童生徒にとって平等でない措置には踏み切れない。

 

その点、配付するプリント等の”紙”には安心感がある。だから今は家庭訪問を実施する学校も広島は多い。その際、手渡しすることができるのが”紙”だ。

 

理科の実験前の興味関心付けをイラストで伝えようと工夫した中学校教員もいた。コマまんがになっていて、生徒でも簡単に読むことができる。 画像か紙ですべての生徒に読んでもらおうという考えだ。

 

NHKの番組の活用も同時に提案していた。テレビなら、ほぼ全家庭で見ることができる。

 

もちろんまだ課題だらけ。教育界にも閉塞感が漂い始めた今、教員の情熱だけが救いになる。中学校と高等学校の教員間で意気投合している様は「なんとかして子供達を守りたい」という思いの表れだ。