旧優生保護法

母体保護法」の前身が「不良な子孫の出生を防止する」との優生思想に基づいた「優生保護法」なのだそうだ。何が恐ろしいって、1996年(平成8年)に改訂されるまで、存在したことだ。平成の世に…!

知的障害や精神疾患、そして遺伝性疾患などを理由に、医師が必要と判断すれば不妊手術が可能だったらしい。本人の同意がなくても、だ。半ば騙して中絶手術に及ぶこともあったそうだ。目を背けたくなるような現実が日本にはあった。

 もちろん、医学やら科学やらの進歩が追いつかない場合もあるかもしれないが、国の考えることがすべて正しいとは言い切れない面が現代でもあるのは間違いない。社会の決まり事に従って生きていくことが要求されるが、結局は一人一人が考えて判断していかなければならないということだろう。何にしても。

 

自分の良心を鍛えながら、自分の良心に従って生きていけることが幸せなのだと感じてしまった。