学校のルールの謎2

鉛筆の使用にこだわりすぎ?!

 

シャーペンを使用することを禁止している小学校は多い。低学年は、鉛筆の持ち方とか筆圧とか、滑らかな筆運びができるとか理由はいくらでもあるだろう。しかし、高学年になって、ノートに書く内容も増えてくると、シャーペンでもいいのではないかと思ってしまう。特に11歳は最も語彙量が増える年齢と言われている。4年生までと違って、学習内容が複雑になる。ある小学校の先生は「中学生になったら鉛筆では間に合わなくなるから、シャーペンを使う」と説明していた。鉛筆は削る必要があるから、その時間や労力を考えると手間だというのだ。                              では6年生は???そんなに中学1年生と違うのだろうか。

 

平成20年公示の小学校学習指導要領は学力重視傾向にある。29年に公表された新学習指導要領はもっと複雑な能力を育成しようとしている。知識・技能の習得は当然と言わんばかりだ。また、外国語活動は中学年で行い、高学年は英語科がスタートすることになる。ますます小学生と中学生の勉強量の差は縮まる。しかし、小学校の児童への接し方は変わらない。なぜなら、小学校を運営しているリーダーが50代中心だからだ。育成すべき資質能力だけがどんどん新しく膨らんでいくのに対して、子供に対応する力が追いついてないと言うことかもしれない。学校教員にはいろいろな意味で余裕がないということも関係しているだろう。

 

とにかく不思議なルールが学校にはある。無駄を省けば指導はもっとラクになるような気がしてならない。