泰明小学校だけが問題じゃない!

学校は外から見えにくいさまざまな問題を抱えていることが多い。開かれた学校づくりが推進されても、やはり子供が介在しているとなると、個人情報や家庭の事情があって、対応しにくい問題もあるはずだ。さらに言うと、故障した自転車を修理するといった場合と違い、人格形成という視点を抜きで語れない学校は、すぐに解決できる問題ばかりではない。

 

泰明小学校はたまたまアルマーニの標準服導入の話題で注目された。私自身、関心はある。ただ、児童をからかうような振る舞いは避けるべきだ。関心があるなら陰からこっそり見ていればいいじゃないかと思う。通りすがりの大人に、「アルマーニなのか?」と言われた児童がいるそうだ。知らない大人に声を掛けられた児童は驚いただろうし、恐い思いをしたかもしれない。周囲の大人が大人げない振る舞いをして恥ずかしくないのかと言いたくなる。

 

問題は泰明小学校だけではない。標準服や制服の問題はすべての公立学校の問題なのだ。だから世間の関心が高まる。一人一人が母校を思い出して重ね、我が子の通学校と重ね、考えるべきことだと思う。