公立学校の業務改善
昨年から広島県内の公立学校教員の懲戒処分内容を見ると、明らかにわいせつ事案が多い。処分された教員たちをよく知る人によると、
「一報を受けても信じられなかったですね。」
と言う。
仕事ができる先生として教員間では信頼される人が多いのが特徴だ。自校生徒に手を出す教員をかばうつもりは毛頭ない。しかし、業務が一部の者に偏る現状は看過できない。仕事のできない者が教員として残されていく事実も納得がいかない。
組織的な業務改善が急務だ。忙しい毎日をどうにかするためには、どこかで立ち止まって振り返ることが必要だ。どうすれば不要・必要を見極められるのか、担当や配分を効率化するためにはどうすればよいのか、そういう視点で学校教員の仕事を見直す力が試されている。
ファストフードのチェーン店では一人の業務30秒を削ることへこだわり続けているところもあるという。それには深刻な人手不足もあるだろう。学校の中も似た状況かもしれない。
学校教員は業務改善の視点で新人教育をしてきたとは言えない。これからの研修にはぜひ民間の手法の具体的な手立てを参考に取り入れてほしい。