『芦屋の給食』

最近、仕事に追われてブログが滞りがちだ。それでも書きたいことはたくさんある。      今日紹介された本の話。

 

知り合いに、兵庫県で教員をしている人がいる。その人とは頻繁に会うわけではないが、先日会った時にある本を紹介された。学校給食が題材の本で、広島県で目にすることは難しいらしい。フルカラーの美しい本だ。

 

タイトルは『芦屋の給食』。価格は1000円+税のはずなのだが、アマゾンを覗いてみると、4000円前後の値が付いていて驚いてしまった!

 

給食のレシピ集を本にまとめただけでなく、学校の取り組みとして紹介しているところが確かに他の料理本とは一線を画している。給食を配膳しようとしている子供達の表情が写真に納められているところもいい。その本の内容からわかるのは、小学校で250円、中学校で290円という給食費広島市とほぼ変わらないということ、しかし芦屋市の小学校8校、中学校1校は自校給食だという点で大きく異なるということだ。

 

広島はデリバリー給食や給食センターで調理するといった方法をとって給食制度を支えている。中には完全給食が整備されていない地域もあったりして、地域差があるのも現実だ。自校給食の良い点はいくつもあるが、それを支えるための専門職員の配置を含めたかなり難しい点があるのも事実である。

 

だから、自校給食はなんとなく手が届かない制度というか、公立学校がそこまでこだわり始めると給食の普及という視点が崩れてしまう気がしていた。しかし『芦屋の給食』に目を通してからは、自校給食のすごさを思い知らされる形になった。

 

また近いうちに『芦屋の給食』の紹介をもう少し試みたい。                                                                   そして学校における「食」の在り方を考える自分自身のきっかけにしたいと思った。